エクセルで塗りつぶしを印刷しない方法

画面の色はそのまま、印刷だけ白くする

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公開日: 2026年8月25日 / 更新日: 2026年8月29日

エクセルで塗りつぶしを印刷しない方法

請求書や支払明細書のように、同じ書式を毎回使い回している書類はありませんか。こういう書類は、前回の日付や金額がそのまま残っていても気づきにくいものです。

そこで私は、毎回書き換えるセルに色を付けています。色があれば、そこを飛ばせません。つまりこの色は飾りではなく、ミスを減らすための仕組みです。

エクセルの支払明細書。発行日・対象月・明細行のセルに色が付いている
毎回書き換えるところ(発行日・対象月・明細行)に色を付けています

ところが困ったことに、そのまま印刷すると、その目印の色まで一緒に出てしまいます。かといって印刷のたびに色を消して、次のためにまた塗り直すのは手間ですし、塗り直しを忘れれば仕組みそのものが消えてしまいます。

やりたいのは「仕組みは手元に残して、紙にだけ出さない」ことです。

結論から言うと、ページ設定の「白黒印刷」にチェックを1つ入れるだけで解決します。画面の色はそのまま残り、印刷したときだけ色が出なくなります。操作は3ステップ、1分もかかりません。

この記事では、その手順と、つまずきやすい4つの注意点を、実際の画面で確かめた内容としてまとめます。

タロさん
毎月おなじ明細書を使い回してるんだけど、書き換え忘れが怖いから色を付けてるんだよね。でも印刷したら、その色まで出ちゃった…これ、印刷のたびに消すしかないのかなぁ。

結論:ページ設定の「白黒印刷」にチェックを入れる

エクセルで塗りつぶし(セルの背景色)を印刷したくないときは、ページ設定の「シート」タブにある「白黒印刷」にチェックを入れます。

大事なのは、これが画面の表示を変える設定ではないという点です。画面上のセルは色が付いたまま。印刷したときだけ色が出なくなります。

手順は3ステップ

印刷画面から入るのがいちばん早いです。設定した結果を、その場ですぐ確認できるからです。

手順1:Ctrl+P で印刷画面を開き、下の「ページ設定」をクリック

印刷画面の左下、設定がずらりと並んだいちばん下に「ページ設定」という小さなリンクがあります。ここをクリックします。

エクセルの印刷画面。左下の「ページ設定」リンクから、ページ設定ダイアログのシートタブを開いたところ
印刷画面の左下にある「ページ設定」から開きます

手順2:「シート」タブを開く

ページ設定のダイアログが開いたら、上の「シート」タブをクリックします。

手順3:「白黒印刷」にチェックを入れて、OK

「印刷」の欄にある「白黒印刷」にチェックを入れて、OKを押します。

ページ設定ダイアログのシートタブ。印刷の欄にある「白黒印刷」にチェックが入っている
「白黒印刷」にチェック。すぐ下の「簡易印刷」と間違えないでください

これで完了です。

すぐ下に「簡易印刷」というよく似たチェックがありますが、これは印刷品質を下げて速く印刷するための設定で、塗りつぶしを消すためのものではありません。押し間違えないよう注意してください。

印刷プレビューで必ず確認する

OKを押すと印刷画面に戻ります。そのまま右側のプレビューを見てください。効いていれば、塗りつぶしが消えて白くなっています。

白黒印刷をオンにした印刷プレビュー。セルの塗りつぶしが消えて白くなっている
塗りつぶしが消えました。文字と罫線はそのまま残ります

確認が必要な理由は、画面のセルには色が付いたままだからです。設定が効いているかどうかは、エクセルの画面を見ても分かりません。

お客様に送る書類なら、なおさらここは飛ばさないでください。プレビューを見る数秒が、刷り直しと投函し直しを防ぎます。

「白黒印刷」とプリンターの「モノクロ印刷」は別物

タロさん
うーん…そもそもプリンターのほうでモノクロ印刷を選べば、色は消えるんじゃないの?

ここが、いちばん間違えやすいところです。

じつは私も、最初はプリンター側の設定でモノクロ印刷を選んで試しました。「白黒で印刷すれば色は消えるだろう」と思ったからです。結果は、色は消えませんでした。

この2つは、まったく別の動きをします。

設定する場所塗りつぶしはどうなるか
エクセルの「白黒印刷」印刷されない。その部分は白くなる
プリンターの「モノクロ印刷」色をグレーに変換して印刷する。グレーで残る

プリンター側の設定は、機種によって「モノクロ印刷」「グレースケール印刷」「白黒」など名前が違います。呼び方は違っても、やっていることは同じです。

実際に、エクセルの「白黒印刷」を外した状態で、プリンター側だけモノクロ印刷にして出したものがこちらです。

プリンターのモノクロ印刷で出した支払明細書。セルの塗りつぶしがグレーの帯として残っている
プリンターのモノクロ印刷。塗りつぶしはグレーの帯として残ります

ひとつ前のプレビュー(真っ白)と見比べてみてください。塗りつぶしは消えず、グレーの帯として残っています。目印のつもりで付けた色が、そのままお客様に届く紙に出てしまいます。

なお、Microsoftの公式ページには、この「白黒印刷」について「カラープリンターを使用する場合は白黒チェックボックスをオンにし、印刷時にのみ白黒を使用します」とあるだけで、塗りつぶしが消えるとは書かれていません。この記事の内容は、実際に設定して印刷した画面で確認したものです。(出典:Microsoft サポート「ページ設定」

一部のセルだけ色を残すことはできない

白黒印刷はシート全体にかかります。「目印の色だけ消して、見出しのグレーは残す」といった使い分けはできません。

見出しの色も残したい場合は、次のどちらかになります。

方法1:印刷用にシートをコピーして、目印の色だけ消す

シート見出しを右クリック →「移動またはコピー」→「コピーを作成する」にチェック。コピーしたシートで目印のセルだけ塗りつぶしを「なし」にして、そちらを印刷します。元のシートは触らないので、目印は残ります。

方法2:見出しの区別を色以外にしておく

そもそも見出しを色ではなく、太字と罫線で区別しておけば、白黒印刷にしても見出しは崩れません。同じ書式を長く使い回すなら、こちらのほうが手間が増えません。

消えるのは塗りつぶしだけではない

「白黒印刷」という名前のとおり、この設定で影響を受けるのは塗りつぶしだけではありません。色を付けた文字も、印刷では黒になります。

実際に試してみます。あいさつ文の2行を赤字にして、白黒印刷を入れる前のプレビューがこちらです。

白黒印刷を入れる前の印刷プレビュー。あいさつ文が赤字で、セルの塗りつぶしも色が付いている
白黒印刷を入れる前。あいさつ文の2行が赤字です

ここで「白黒印刷」にチェックを入れると、こうなります。

白黒印刷を入れた後の印刷プレビュー。赤字が黒になり、セルの塗りつぶしも消えている
赤字が黒になりました。塗りつぶしも同時に消えています

赤字は黒で印刷されます。塗りつぶしと文字色が、1つのチェックで同時に処理されます。

これは知っておくと得です。塗りつぶしではなく「赤字」で目印を付けている人にも、この設定はそのまま使えます。画面では赤いまま、印刷では黒。目印は手元に残ります。

逆に、文字の色を意図的に使い分けている表では注意が必要です。印刷では全部黒になるので、色で区別していた情報は紙の上では失われます。印刷する前にプレビューで確認してください。

設定はブックに保存される。戻し方も覚えておく

「白黒印刷」の設定は、ファイルを保存すると一緒に残ります。次に同じファイルを開いて印刷したときも、白黒印刷のままです。

同じ書式を使い回す用途では、これはむしろ好都合です。一度設定すれば、毎回やり直す必要がありません。

一方で、あとからカラーで印刷したくなったときに「なぜか色が出ない」と悩むことがあります。そのときは、同じ場所を開いて「白黒印刷」のチェックを外してください。

ちなみに、リボンの「ページレイアウト」タブからも同じダイアログを開けます。「ページ設定」グループの右下にある小さな矢印です。

エクセルのページレイアウトタブ。ページ設定グループの右下にある小さな矢印
ページレイアウトタブからでも開けます(右下の小さな矢印)

逆に「塗りつぶしが印刷されない」ときは

ここまでとは逆に、色を出したいのに印刷されない、という場合もあります。

「印刷すると色が消える」「色がつかない」「色が反映されない」「なぜかモノクロになる」——呼び方はいろいろですが、原因はたいてい次の2つです。

まず疑うのは、この「白黒印刷」のチェックです。以前に自分で入れたか、ファイルを引き継いだ時点で入っていた可能性があります。

チェックが外れているのに色が出ないときは、プリンター側の設定を見てください。ドラフト印刷(下書き)モードや、インク節約モードになっていると、色が薄くなったり出なかったりします。

タロさん
チェック1つでよかったのか! 画面の目印はそのままで、紙にだけ出ない。これで安心して郵送できるよ。

まとめ

関連ツール

今回の支払明細書には源泉所得税の欄がありました。「この支払い、いくら引けばいいんだったかな」と迷ったときは、こちらで確かめられます。

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