短歌の作り方とコツ
はじめてでも一首つくれる5つのステップ 小学生・中学生から大人の皆さんも
〜日々、三十一音のひとりごと文藝〜
- はじめての方でも大丈夫なように
- 短歌をまったく知らない状態から
- 実際に一首つくるところまで
- 作りながら、一緒に進みます
「短歌を作ってみたいけれど、何から始めればいいの?」
短歌というと、昔の文学作品や難しい言葉を思い浮かべて、少し敷居が高く感じるかもしれません。
「自分で短歌を作ってみたい」
「小学生・中学生・高校生の宿題で短歌を作ることになった」
そんなとき、何から始めればいいのか迷うこともあると思います。
でも、短歌は特別な人だけが作るものではありません。今日見たもの、感じたこと、うれしかったこと、ちょっと悲しかったこと。そんな身近な出来事も、短歌になります。
このページでは、短歌を初めて作る人に向けて、一首を作るまでの基本的な流れを5つのステップで紹介します。実際に一首を作りながら進めてみましょう。
細かなルールや音数の数え方、言葉の使い方などは、それぞれの記事で詳しく説明していきます。
まずは、一首作ってみましょう。
短歌を作る5つのステップ(全体図)
短歌を作る流れは、とてもシンプルです。
STEP 1 短歌の基本を知る
↓
STEP 2 短歌にしたいことを決める
↓
STEP 3 思いついた言葉を書き出す
↓
STEP 4 5・7・5・7・7に整えてみる
↓
STEP 5 声に出して読んでみる
短歌を作るコツは、最初から上手な言葉を思いつこうとしないことです。まずは、思いついたことを普通の言葉で書いてみましょう。
では、一緒に作ってみましょう。
STEP 1 短歌の基本を知る
まず、短歌の基本の形を知っておきましょう。短歌は、
5・7・5・7・7
という形が基本です。5音、7音、5音、7音、7音。合わせて31音になります。
ここで大切なのは、単純な「文字数」ではなく、音の数(音数)で考えることです。
でも、最初から細かなルールを全部覚える必要はありません。まずは、
短歌は 5・7・5・7・7
これだけ覚えておきましょう。音数の細かな数え方や、字余りなどについては、ノウハウで詳しく説明していきます。今は先に進みましょう。
STEP 2 短歌にしたいテーマを決める
次は、「何を短歌にする?」を決めます。
短歌にする題材は、特別な出来事でなくても大丈夫です。たとえば、
- 今日見た空
- 朝ごはん
- 電車の中で見たもの
- 学校や仕事であったこと
- 誰かとの会話
- うれしかったこと
- ちょっと悲しかったこと
- 何となく心に残ったこと
そんな小さな出来事でも、短歌の題材になります。
今回は、このページを読んでいるあなた自身の状況を題材にしてみます。テーマは、
短歌を作ってみたくなって、このページにたどり着いた
です。まさに今のことですね。では、この出来事を短歌にしてみましょう。
STEP 3 思いついた言葉を書き出す
ここでは、まだ短歌を作りません。まずは、テーマについて思ったことを、普通の言葉で書き出してみます。
今回なら、こんな言葉が出てきそうです。
短歌を作ってみたい
短歌って難しそう
どうやって作るんだろう
5・7・5・7・7って聞いたことがある
分かりやすいサイトはないかな
このページを見つけた
作り方が書いてある
これならできるかもしれない
一首作ってみたい
ちょっとやってみよう
どうでしょう。もう、短歌の材料は十分に集まりました。
ここでは、きれいな言葉にしなくて大丈夫です。「難しそう」「作ってみたい」「見つけた」「やってみよう」——そんな普段使っている言葉で十分。
短歌は、普通の言葉から始められます。
STEP 4 5・7・5・7・7に整えてみる
ここから、集めた言葉を短歌の形にしていきます。いきなり完成させなくても大丈夫です。
ここからは、実際に一首を作りながら進めてみましょう。まずは、使いたい言葉を選んでみましょう。今回残したいのは、
短歌を作ってみたい
でも難しそう
分かりやすいサイトを見つけた
これなら作れそう
一首できそうな気がする
という気持ちです。
ここに書いた言葉を、全部そのまま使う必要はありません。短歌に残したい気持ちを大切にしながら、使う言葉を選んでいきます。
では、一つずつ形にしていきます。
最初の5音
まずは5音。「短歌」という言葉を使って、
短歌って → た・ん・か・っ・て(5音)
最初の一つができました。
次の7音
「難しそう」という最初の気持ちを、そのまま使ってみます。
難しそうと → む・ず・か・し・そ・う・と(7音)
ここまでで、「短歌って/難しそうと」となりました。
次の5音
「難しそう」と思っていた。その気持ちを続けて、
思ってた → お・も・っ・て・た(5音)
つなげると、「短歌って/難しそうと/思ってた」。最初に思っていたことが、そのまま短歌になってきました。
次の7音
次は7音です。ここでは、「分かりやすいサイトを見つけた」という気持ちを入れてみたいと思います。まず思いついたのは、
サイトを見て → さ・い・と・を・み・て(6音)
あれ? 7音にしたいのに、一音足りません。
では、言葉を少し変えてみましょう。今回、このページでは一つずつステップを進んできました。そこで、
ステップ踏んで → ス・テ・ッ・プ・ふ・ん・で(7音)
ぴったり。
こうやって、言いたいことは同じまま、言葉を少し変えて音数を整えるのも、短歌を作る楽しさの一つです。
ここまでで、「短歌って/難しそうと/思ってた/ステップ踏んで」となりました。あとは最後の7音です。
最後の7音を決める
最後は、どんな気持ちで終わらせましょう? 今回のテーマは、「短歌を作ってみたい」でした。
そして、ここまでステップを踏んできたことで、「一首できそう」という気持ちになっています。この言葉を、最後の7音に使ってみましょう。
……と思ったのですが。ひらがなにして数えてみると、
いっしゅできそう → い・っ・し・ゅ・で・き・そ・う
あれ? 8文字あります。最後は7音にしたいので、一音多い? と思うかもしれません。
ここで、短歌の音数を数えるときの大切なポイントがあります。短歌では、単純に文字数を数えるのではなく、音の数を数えます。「一首できそう」を音に分けてみると、
い・っ・しゅ・で・き・そ・う
となります。「しゅ」は、「し」と小さい「ゅ」が組み合わさって一つの音です。そのため、
い(1)/っ(2)/しゅ(3)/で(4)
き(5)/そ(6)/う(7)
となります。つまり、「一首できそう」は8文字ですが、7音。ちゃんと最後の7音に入ります。
最初は「一音多い?」と思いましたが、数え方が分かればぴったりでした。
STEP 5 声に出して読んでみる
では、5つのステップで作った言葉を、全部つなげてみましょう。
声に出して読んでみてください。
最初は「短歌って難しそう」と思っていました。でも、「短歌を作ってみたい」と思って、このページにたどり着いた。思ったことを書き出して、言葉を選んで、5・7・5・7・7に整えてみた。そして、最後に声に出してみる。
すると、「一首できそう」というところまで来ました。5・7・5・7・7。これで、一首完成です。
短歌は、最初から短歌じゃなくていい
今回、最初から短歌を書いたわけではありません。最初にあったのは、
「短歌って難しそう」「作ってみたい」「どうやって作るんだろう」「これならできるかもしれない」——という普通の言葉でした。
そこから、使いたい言葉を選んで、少しずつ形を整えていきました。つまり、
思ったことを書く
↓
短歌にしたいテーマを決める
↓
言葉を集める
↓
5・7・5・7・7に整える
↓
声に出してみる
これだけでも、一首を作ることができます。
最初から「短歌らしい言葉」を探さなくても大丈夫。あなたが普段使っている言葉から、短歌は始まります。
今度は、あなたの番です
ここまで来たら、今度はあなた自身のことを短歌にしてみましょう。題材は何でもかまいません。
- 今日の朝、見た空
- 学校や仕事であったこと
- 誰かに言われてうれしかった一言
- 雨の日の出来事
- 家で過ごした時間
ほんの小さなことで大丈夫です。
まずは普通の文章で書いてみる。思いついた言葉を並べてみる。そこから、5・7・5・7・7に整えてみる。最後に声に出してみる。
そうすると、「あ、歌になった!」という瞬間がやってきます。
よくある質問
短歌の作り方は簡単ですか?
最初から上手な短歌を作ろうとしなければ、初めての人でも一首を作ることができます。まずは思いついた言葉を書き出して、5・7・5・7・7に整えてみましょう。
学校の宿題で短歌を作るときも、この方法でできますか?
はい。小学生、中学生、高校生など、学校で短歌を書く場合でも、まずは身近な出来事や感じたことを書き出すところから始められます。「何を書けばいいか分からない」というときは、今日あったことを思い出してみるのがおすすめです。
短歌には季語が必要ですか?
短歌には、俳句のように必ず季語を入れなければならないという決まりはありません。季節の言葉を使うこともできますが、まずは自分が書きたいことを自由に選んでみましょう。
短歌を上手に作るコツは?
最初から難しい言葉や短歌らしい表現を使おうとしないことです。自分が感じたことを普通の言葉で書き出してから、少しずつ5・7・5・7・7に整えていくと作りやすくなります。
もっと知りたくなったら
ここまで作ってみると、きっといろいろな疑問が出てきます。
- 音数って、どうやって数えるの?
- 「きょう」は何音?
- 5・7・5・7・7にならないときは?
- 字余りって何?
- 句切れって何?
- 短歌の言葉って、どう選ぶの?
- 短歌を上手に作るコツは?
そんな疑問も、一つずつ一緒に勉強していきましょう。
私自身も、まだ知らないことがたくさんあります。だからここは、短歌を一方的に教える場所というより、一緒に短歌を作って、一緒に知っていく場所にしたいと思っています。
まずは一首。そして、もう一首。
作っていくうちに、少しずつ分からないことが出てくる。
↓
調べてみる。
↓
また一首作ってみる。
そんなふうに、このホームページでも一緒に短歌を楽しんでいけたらうれしいです。