食料品の消費税1%でいくら安くなる?
毎月の食費で計算してみよう
食料品の消費税率が8%から1%に引き下げられたら、毎月の食費はいくら変わるのでしょうか。
食料品の消費税率が8%から1%に引き下げられると、8%のままだった場合と比べて、同じ商品を同じ数量買ったときの税込価格は約6.5%低くなります。
現在の食料品代が月5万円なら、税抜価格が変わらないと仮定した場合、1か月で約3,241円、2年間で約77,778円の差額になる計算です。
この記事では、月3万円・5万円・8万円・10万円の食費を例に、1か月・1年・2年間の差額を計算します。自分の食費で試せる計算ツールも用意しました。
1.食料品の消費税が1%になると、いくら安くなる?
食料品の消費税率が8%から1%になると、同じ税抜価格の商品を同じ数量買った場合、8%のままだった場合と比べて、税込価格は約6.5%低くなります。
例えば、税抜100円の食料品なら、次のようになります。
| 金額 | |
|---|---|
| 現在の税込価格(8%) | 108円 |
| 1%適用後の税込価格 | 101円 |
| 差額 | 7円 |
では、毎月の食料品代ではどうでしょうか。
毎月の食費で見る差額の目安
2026年10月時点で公表されている案をもとに、税抜価格が変わらないと仮定して計算しました。
| 毎月の食料品代(現在) | 1%適用後の金額 | 1か月の差額 | 1年の差額 | 2年の差額 |
|---|---|---|---|---|
| 30,000円 | 約28,056円 | 約1,944円 | 約23,333円 | 約46,667円 |
| 50,000円 | 約46,759円 | 約3,241円 | 約38,889円 | 約77,778円 |
| 80,000円 | 約74,815円 | 約5,185円 | 約62,222円 | 約124,444円 |
| 100,000円 | 約93,519円 | 約6,481円 | 約77,778円 | 約155,556円 |
※端数処理前の金額をもとに期間ごとの差額を計算し、円未満を四捨五入しています。表示された月額を12倍・24倍した金額とは一致しない場合があります。
この表から分かるように、毎月の食料品代が高いほど、税率引下げによる差額も大きくなります。
消費税の分だけで見ると、2年間で毎月の食料品代の約1か月半分が安くなる計算です。食料品代がいくらでも、この割合は同じです。
ただし、これは税率変更による理論上の差額です。実際の販売価格が同じ割合で下がるとは限りません。
2.いつから、いつまで1%になる予定?
公表された案では、現在、軽減税率8%の対象となっている飲食料品について、次の期間、消費税率を1%に引き下げることが想定されています。
- 開始予定:2027年4月1日
- 終了予定:2029年3月31日
- 期間:2年間
案のとおりに実施されれば、2029年4月以降は現在の税率に戻る予定です。
3.何が1%になる?ならないものは?
今回の案では、すべての商品やサービスが1%になるわけではありません。
対象となるのは、基本的に現在の軽減税率の対象となっている飲食料品です。
| 1%になる予定のもの | 1%にならないもの |
|---|---|
| スーパーなどで購入する対象の食料品 | お酒(10%) |
| 対象となるお酒以外の飲み物 | 店内で食べる外食(10%) |
| 対象となるテイクアウトの飲食料品 | 日用品・洗剤など(10%) |
| 対象となる出前・宅配の飲食料品 | 新聞の定期購読(8%) |
※税率は2026年10月時点の案と現行制度をもとに整理しています。個別の取引が対象になるかは、正式な制度の内容をご確認ください。
お弁当は持ち帰るか、店内で食べるかで違う?
同じお弁当でも、持ち帰りと店内飲食では、現在も消費税率が異なります。
- 持ち帰り:原則8%
- 店内飲食:原則10%
今回の案でも、対象となる持ち帰りの飲食料品と、店内で食べる外食は区別して考える必要があります。
コンビニのイートインやフードコートも、店内で食べる場合は原則10%です。
飲食店側の納税額について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
4.自分の食費で計算してみよう
あなたの食費では、いくら変わる?
早見表は、あくまで目安です。毎月の食料品代は家庭によって違います。自分の食費を入力して、1か月・1年・2年間の差額を確かめてみましょう。
外食(店内で食べる)とお酒は10%のままなので入れません。
消費税の分だけで見ると、2年間で毎月の食費の約1か月半分が安くなる計算です。
※ 現在の食料品代をもとに、税抜価格が変わらないと仮定して試算しています。実際の販売価格や購入量によって、支払額や差額は変わります。なお、税抜価格が変わった場合でも、その時点の税抜価格をもとに8%と1%を比べれば、1%の税込価格は約6.5%低くなります。
※ 1%は、2027年4月1日〜2029年3月31日の2年間、飲食料品に予定されている税率です。法案が国会で成立した場合の予定です(2026年10月時点。国税庁「飲食料品に係る2年間の消費税率引下げに関するQ&A」令和8年9月)。
毎月の食料品代を入力すると、1%適用後の金額と、1か月・1年・2年間の差額の目安が分かります。
月3万円・5万円・8万円・10万円のボタンから選ぶこともできます。
食料品代はどうやって調べる?
毎月の食料品代が分からない場合は、次の方法で確認してみましょう。
- 家計簿や家計管理アプリを見る
- スーパーなどのレシートを確認する
- クレジットカードや電子決済の明細を確認する
ポイントは、できるだけ食料品だけの金額を集計することです。
外食費やお酒、洗剤などの日用品は分けて考えましょう。対象外の支出まで含めると、実際よりも差額が大きく計算されてしまいます。
まずは、おおよその金額から試してみてください。
5.計算するときに気をつけたいこと
お店の値段がそのまま下がるとは限らない
今回の計算は、税抜価格が変わらないことを前提にしています。
実際の販売価格はお店が決めるため、税率が下がっても税込価格が同じ割合で下がるとは限りません。
原材料費や人件費などの変化によって、税抜価格が上がることも考えられます。
そのため、計算ツールで出した金額は、実際に節約できる額を保証するものではありません。税率変更による差額の目安として利用してください。
ただし、税抜価格が上がった場合でも、同じ商品を同じ数量買う条件で比較すれば、消費税8%のままだった場合より税込価格は約6.5%低くなります。
値札や税込表示はどうなる?
税率が変更されると、売り場の値札や価格表示も切り替える必要があります。
国税庁のQ&Aでは、2027年2月1日から5月31日までの間、一定の条件のもとで、食料品の税込価格を引き下げ前の8%で表示することも、引き下げ後の1%で表示することも認められる予定です。
そのため、同じ売り場で8%の税込表示と1%の税込表示が混在する可能性があります。
ただし、実際に支払う金額について誤解を招かないよう、店頭の掲示などによる対応が条件となります。
買い物をするときは、値札の表示だけで判断せず、レジでの請求金額も確認すると安心です。
※2026年10月時点の案に基づく説明です。正式な制度の内容や適用条件は、国税庁の最新の案内をご確認ください。
6.レシートに3種類の税率が並ぶこともある?
食料品の税率が1%になり、ほかの商品やサービスに8%・10%の税率が残る場合、買い物の内容によっては、3種類の税率が同じレシートに記載されることも考えられます。
レシートの金額から消費税を計算したいときや、税込価格・税抜価格を確認したいときは、こちらのツールも利用できます。
税率が変わると、買い物の計算方法も少し複雑になります。
まずは、家計簿やレシートから毎月の食料品代を確認してみましょう。税率が変わった場合に備えて、今の食費を把握しておくと、実際に価格が変わったときにも比較しやすくなります。