電卓のメモリー機能 練習問題の答えと解き方

メモリーBOXとトータルBOXで割り算(上級10問)

「見て覚える 電卓のメモリー機能」の練習問題(上級10問)の、答えと解き方です。上級では「(12×3+4×5)÷(2×3+1×2)」のような式を計算します。÷ の左のかっこを上の段、右のかっこを下の段と呼びます。上の段と下の段を、メモリーBOXとトータルBOXに分けて集めて、最後に MR ÷ GT =(か GT ÷ MR =)で割ります。

1問ずつ、どちらの段をどちらのBOXに入れるか・押す順番・2つのBOXの数字の動き・まちがえやすいところをまとめました。まだ解いていない方は、先に挑戦してみてください。

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いちばん大事なのは、始める前の「AC と MC」です

どの問題も、始める前に AC と MC を押して、電卓をまっさらにしてから始めます。前の数字が残っていると、正しく押しても答えが合いません。押す順番は、どちらが先でもかまいません。

押すボタン消えるもの見るところ
① AC画面の数字・トータルBOX(メモリーは消えない)画面の数字が 0 になる
② MCメモリーBOX画面の「M」の印が消える

2つのBOXの使い分け

電卓には、答えを集めておける場所が2つあります。メモリーBOX(M+・M− で入れて、MR で呼び出す)と、トータルBOX(= を押すたびに答えが入って、GT で呼び出す)です。上級では、この2つを両方使います。

入れる段入れるBOX押すボタン
引き算がある段メモリーBOX足す答えは M+、引く答えは M−
足し算だけの段トータルBOX掛け算のあとに =

上級では、引き算がある段はメモリーBOXに入れます。= を押すと、画面の答えがそのままトータルBOXに「足して」入るからです(± キーを使ってトータルBOXで引く方法は、難問で練習します)。問題1〜3は上の段も下の段も足し算だけなので、どちらの段をどちらのBOXに入れてもかまいません。

最後は、上の段を入れたBOXを先に押して割ります。上の段がメモリーBOXなら MR ÷ GT =、上の段がトータルBOXなら GT ÷ MR = です。反対に押すと、割る向きが逆になって答えが合いません。

問題1((12×3+4×5)÷(2×3+1×2))なら、こう押します(押し方A)。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
12 × 3 M+36空
4 × 5 M+56空
2 × 3 =566
1 × 2 =568
MR ÷ GT =56 ÷ 8 = 7(答え)

メモリーBOXに入れる段は、掛け算のあとすぐ M+(M−)を押します。12×3 と押したら、= を押さずにそのまま M+ で大丈夫です。M+ が掛け算の答え(36)を出してから、メモリーBOXに入れてくれます。

なお、最後の = を押すと、答えの 7 もトータルBOXに入ります(= を押したので)。この解説の表と「割る前のBOX」には、割る前の数字を書いています。

練習問題では、最後に MR ÷ GT =(か GT ÷ MR =)と続けて押して、割る前の2つのBOXが上の段と下の段の数字になっていて、画面に答えが出たら正解です。途中の答えを覚えて、自分で「56÷8=」と計算しても答えは出ますが、練習問題では正解になりません。坊やが「答えは合っているよ」と声をかけるので、2つのBOXに集めて MR と GT で割ってみてください。

押し方B(= M+ で入れるやり方)と押し方C

メモリーBOXに入れる段も、いつものくせで = を押してから M+ を押してしまうことがあります。それでも大丈夫です(押し方B)。= を押すたびにトータルBOXにも答えが入るので、途中でトータルBOXに大きな数がたまりますが、AC を押せば消えます。AC はトータルBOXを空にしますが、メモリーBOXは消しません。上の段を入れ終わったら AC を押して、それから下の段を = でトータルBOXへ入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
12 × 3 = M+3636
4 × 5 = M+5656
AC56空
2 × 3 =566
1 × 2 =568
MR ÷ GT =56 ÷ 8 = 7(答え)

また、トータルBOXに入れる段を先にやってもかまいません(押し方C)。M+ や M− はトータルBOXに何も入れないので、あとからメモリーBOXに集めても、トータルBOXの数字は変わりません。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
2 × 3 =空6
1 × 2 =空8
12 × 3 M+368
4 × 5 M+568
MR ÷ GT =56 ÷ 8 = 7(答え)

押し方A・B・C のどれでも、割る前のBOXが「メモリーBOX 56・トータルBOX 8」になるので、MR ÷ GT = で 7 が出ます。

問題1 (12×3+4×5)÷(2×3+1×2)

式:(12×3+4×5)÷(2×3+1×2)(上の段:12×3=36、4×5=20 → 56 下の段:2×3=6、1×2=2 → 8)

この問題は、上の段も下の段も足し算だけなので、どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+)、下の段をトータルBOX(=)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
12 × 3 M+36空
4 × 5 M+56空
2 × 3 =566
1 × 2 =568
MR ÷ GT =56 ÷ 8 = 7(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 56(上の段)、トータルBOXが 8(下の段)。MR ÷ GT = で 56 ÷ 8 = 7 です。

答え:7

まちがえやすいところ:メモリーBOXに入れる 12×3 は、= を押さずにすぐ M+ を押します。= を押すと、36 がトータルBOXにも入ってしまいます。入ってしまったときは、上の段を入れ終わってから AC を押せば、トータルBOXだけ空になります(押し方B)。

問題2 (15×4+8×5)÷(4×4+2×2)

式:(15×4+8×5)÷(4×4+2×2)(上の段:15×4=60、8×5=40 → 100 下の段:4×4=16、2×2=4 → 20)

この問題は、上の段も下の段も足し算だけなので、どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+)、上の段をトータルBOX(=)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
15 × 4 =空60
8 × 5 =空100
4 × 4 M+16100
2 × 2 M+20100
GT ÷ MR =100 ÷ 20 = 5(答え)

割る前のBOX:トータルBOXが 100(上の段)、メモリーBOXが 20(下の段)。GT ÷ MR = で 100 ÷ 20 = 5 です。

答え:5

まちがえやすいところ:この解き方では下の段をメモリーBOXに入れたので、最後は GT ÷ MR = です。MR ÷ GT = と押すと 20÷100=0.2 になってしまいます。上の段を入れたBOXを先に押しましょう。上の段をメモリーBOXに入れたときは MR ÷ GT = です。

問題3 (18×5+12×3)÷(6×5+3×2)

式:(18×5+12×3)÷(6×5+3×2)(上の段:18×5=90、12×3=36 → 126 下の段:6×5=30、3×2=6 → 36)

この問題は、上の段も下の段も足し算だけなので、どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+)、下の段をトータルBOX(=)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
18 × 5 M+90空
12 × 3 M+126空
6 × 5 =12630
3 × 2 =12636
MR ÷ GT =126 ÷ 36 = 3.5(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 126(上の段)、トータルBOXが 36(下の段)。MR ÷ GT = で 126 ÷ 36 = 3.5 です。

答え:3.5

まちがえやすいところ:答えが 3.5 のように小数になっても、やり方は同じです。かっこを使わずに「18×5+12×3÷6×5+3×2=」と続けて押すと、多くの電卓は左から順に計算するので、516 になってしまいます。上の段と下の段を、別々のBOXに集めるのはこのためです。

問題4 (24×3−6×4)÷(5×2+2×3)

ここからは引き算がまざります。引き算がある段はメモリーBOXへ入れます。

式:(24×3−6×4)÷(5×2+2×3)(上の段:24×3=72、6×4=24 → 48 下の段:5×2=10、2×3=6 → 16)

引き算があるのは上の段なので、上の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの下の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
24 × 3 M+72空
6 × 4 M−48空
5 × 2 =4810
2 × 3 =4816
MR ÷ GT =48 ÷ 16 = 3(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 48(上の段)、トータルBOXが 16(下の段)。MR ÷ GT = で 48 ÷ 16 = 3 です。

答え:3

まちがえやすいところ:ここから引き算がまざります。上の段(24×3−6×4)には引き算があるので、メモリーBOXに入れます(6×4 は M−)。トータルBOXは = で足していく入れ方なので、上級では引き算の段はメモリーBOXに入れます。

問題5 (13×4+8×6)÷(7×5−3×5)

式:(13×4+8×6)÷(7×5−3×5)(上の段:13×4=52、8×6=48 → 100 下の段:7×5=35、3×5=15 → 20)

引き算があるのは下の段なので、下の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの上の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
13 × 4 =空52
8 × 6 =空100
7 × 5 M+35100
3 × 5 M−20100
GT ÷ MR =100 ÷ 20 = 5(答え)

割る前のBOX:トータルBOXが 100(上の段)、メモリーBOXが 20(下の段)。GT ÷ MR = で 100 ÷ 20 = 5 です。

答え:5

まちがえやすいところ:引き算があるのは下の段(7×5−3×5)です。下の段をメモリーBOXに入れて、上の段は = でトータルBOXへ。上の段がトータルBOXにあるので、最後は GT ÷ MR =(100÷20)です。

問題6 (25×6−9×5)÷(4×5+2×4)

式:(25×6−9×5)÷(4×5+2×4)(上の段:25×6=150、9×5=45 → 105 下の段:4×5=20、2×4=8 → 28)

引き算があるのは上の段なので、上の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの下の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
25 × 6 M+150空
9 × 5 M−105空
4 × 5 =10520
2 × 4 =10528
MR ÷ GT =105 ÷ 28 = 3.75(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 105(上の段)、トータルBOXが 28(下の段)。MR ÷ GT = で 105 ÷ 28 = 3.75 です。

答え:3.75

まちがえやすいところ:9×5 は M− です。M+ を押すと 150+45=195 になり、195÷28 で答えが合いません。メモリーBOXに「−45」のレモンが入ったか見てみましょう。

問題7 (15×4+5×8)÷(9×6−7×2)

式:(15×4+5×8)÷(9×6−7×2)(上の段:15×4=60、5×8=40 → 100 下の段:9×6=54、7×2=14 → 40)

引き算があるのは下の段なので、下の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの上の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
15 × 4 =空60
5 × 8 =空100
9 × 6 M+54100
7 × 2 M−40100
GT ÷ MR =100 ÷ 40 = 2.5(答え)

割る前のBOX:トータルBOXが 100(上の段)、メモリーBOXが 40(下の段)。GT ÷ MR = で 100 ÷ 40 = 2.5 です。

答え:2.5

まちがえやすいところ:上の段(100)はトータルBOXにあるので、GT が先です。反対に MR ÷ GT = と押すと 40÷100=0.4 になってしまいます。

問題8 (28×5−14×3+7×2)÷(4×5+4×2)

ここからは、3つの答えを集めます。やり方は同じです。

式:(28×5−14×3+7×2)÷(4×5+4×2)(上の段:28×5=140、14×3=42、7×2=14 → 112 下の段:4×5=20、4×2=8 → 28)

引き算があるのは上の段なので、上の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの下の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
28 × 5 M+140空
14 × 3 M−98空
7 × 2 M+112空
4 × 5 =11220
4 × 2 =11228
MR ÷ GT =112 ÷ 28 = 4(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 112(上の段)、トータルBOXが 28(下の段)。MR ÷ GT = で 112 ÷ 28 = 4 です。

答え:4

まちがえやすいところ:3つになっても、やり方は同じです。28×5 は M+、14×3 は M−、7×2 は M+ です。M− のあとでも、足すときは M+ に戻ります。

問題9 (18×5+15×4)÷(7×6+4×5−8×4)

式:(18×5+15×4)÷(7×6+4×5−8×4)(上の段:18×5=90、15×4=60 → 150 下の段:7×6=42、4×5=20、8×4=32 → 30)

引き算があるのは下の段なので、下の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの上の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
18 × 5 =空90
15 × 4 =空150
7 × 6 M+42150
4 × 5 M+62150
8 × 4 M−30150
GT ÷ MR =150 ÷ 30 = 5(答え)

割る前のBOX:トータルBOXが 150(上の段)、メモリーBOXが 30(下の段)。GT ÷ MR = で 150 ÷ 30 = 5 です。

答え:5

まちがえやすいところ:引き算があるのは下の段です。下の段の3つをメモリーBOXに入れます(最後の 8×4 だけが M−)。上の段は = でトータルBOXへ入れて、最後は GT ÷ MR =(150÷30)です。

問題10 (12×8+5×3−4×5)÷(3×4+2×5+3×2)

式:(12×8+5×3−4×5)÷(3×4+2×5+3×2)(上の段:12×8=96、5×3=15、4×5=20 → 91 下の段:3×4=12、2×5=10、3×2=6 → 28)

引き算があるのは上の段なので、上の段をメモリーBOX(M+ と M−)、足し算だけの下の段をトータルBOX(=)に入れます。

押す順番メモリーBOXの合計トータルBOXの合計
12 × 8 M+96空
5 × 3 M+111空
4 × 5 M−91空
3 × 4 =9112
2 × 5 =9122
3 × 2 =9128
MR ÷ GT =91 ÷ 28 = 3.25(答え)

割る前のBOX:メモリーBOXが 91(上の段)、トータルBOXが 28(下の段)。MR ÷ GT = で 91 ÷ 28 = 3.25 です。

答え:3.25

まちがえやすいところ:上の段も下の段も3つずつです。上の段は引き算があるのでメモリーBOX(4×5 は M−)、下の段は3つとも = でトータルBOXへ。割る前に、メモリーBOXが 91、トータルBOXが 28 になっているか見てから MR ÷ GT = を押しましょう。

メモリー機能を、もっとくわしく

M+・M−・MR・MC・GT(グランドトータル)の意味や違いは、こちらで説明しています。

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