電卓のメモリー機能 練習問題の答えと解き方
± でトータルBOXでも引き算(難問10問)
「見て覚える 電卓のメモリー機能」の練習問題(難問10問)の、答えと解き方です。難問は上級の次の、いちばん難しい練習です。上級と同じ「(上の段)÷(下の段)」の式ですが、両方のかっこに引き算があります。± を使ってトータルBOXでも引き算して、メモリーBOXとトータルBOXに分けて集め、最後に MR ÷ GT =(か GT ÷ MR =)で割ります。答えがマイナス・小数になる式もあります。
1問ずつ、押す順番・2つのBOXの数字の動き・まちがえやすいところをまとめました。まだ解いていない方は、先に挑戦してみてください。
どの問題も、始める前に AC と MC を押して、電卓をまっさらにしてから始めます。前の数字が残っていると、正しく押しても答えが合いません。押す順番は、どちらが先でもかまいません。
| 押すボタン | 消えるもの | 見るところ |
|---|---|---|
| ① AC | 画面の数字・トータルBOX(メモリーは消えない) | 画面の数字が 0 になる |
| ② MC | メモリーBOX | 画面の「M」の印が消える |
± の押し方(= の前に ±)
± は、画面の数字の+と−を入れかえるボタンです。トータルBOXは = を押すたびに、画面の答えを「足して」入れます。そこで、引きたい答えは ± でマイナスにしてから = を押すと、マイナスの答えがトータルBOXに入って、引き算になります。
大事なのは、± を = の前に押すことです。上の段の (24×3−6×4) をトータルBOXに入れるときで比べてみます。
| 押し方 | 画面 | トータルBOXに入る数 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|---|
| 24 × 3 = | 72 | 72 | 72 |
| ⭕ 6 × 4 ± = | -24 | −24 | 48 |
| ⭕ 6 ± × 4 = | -24 | −24 | 48 |
| ❌ 6 × 4 = ± | -24 | +24(= のとき) | 96 |
「6 × 4 ± =」は正しい押し方です。4 を −4 にしてから = を押すので、6×(−4)=−24 がトータルBOXに入ります。「6 ± × 4 =」でもかまいません(−6×4=−24)。
「6 × 4 = ±」は遅い押し方です。先に = を押した時点で、+24 がトータルBOXに入ってしまいます。そのあと ± を押すと画面は −24 に変わりますが、トータルBOXの数字はもう変わりません(72+24=96 のまま)。まちがえたときは AC を押してトータルBOXを空にし、その段をはじめから入れ直しましょう。AC ではメモリーBOXは消えません。
メモリーBOXに入れる段は、今までどおり M+ と M− で足したり引いたりします。± を使うのは、トータルBOXに入れる段だけです。± があるので、どちらの段をどちらのBOXに入れても解けます。
マイナスの数の見え方と、BOXの数字
- 電卓の画面では、マイナスの数は「-24」のように、数字の前に短い「-」で出ます。この解説では「−24」と書いています。
- MR を押すと、メモリーBOXのレモン(たとえば 70 と −90)が1つにまとまって、合計(−20)の大きなレモンになります。GT も同じで、トータルBOXのレモンが1つにまとまります。まとまっても、合計の数字は変わりません。
- 最後の = を押すと、答えもトータルBOXに入ります(= を押したので)。この解説の表と「割る前のBOX」には、割る前の数字を書いています。
練習問題では、最後に MR ÷ GT =(か GT ÷ MR =)と続けて押して、割る前の2つのBOXが上の段と下の段の数字になっていて、画面に答えが出たら正解です(上級と同じ)。途中の答えを覚えて自分で割り算しても、練習問題では正解になりません。
問題1 (24×3−6×4)÷(9×6−7×2)
問題1〜4は、両方の段に引き算があります。メモリーBOXの段は M−、トータルBOXの段は ± = で引きます。
式:(24×3−6×4)÷(9×6−7×2)(上の段:24×3=72、6×4=24 → 48 下の段:9×6=54、7×2=14 → 40)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+・M−)、上の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 24 × 3 = | 空 | 72 |
| 6 × 4 ± = | 空 | 48 |
| 9 × 6 M+ | 54 | 48 |
| 7 × 2 M− | 40 | 48 |
| GT ÷ MR = | 48 ÷ 40 = 1.2(答え) | |
割る前のBOX:トータルBOXが 48(上の段)、メモリーBOXが 40(下の段)。GT ÷ MR = で 48 ÷ 40 = 1.2 です。
まちがえやすいところ:上の段の 6×4 は「6 × 4 ± =」と押します。「6 × 4 = ±」と押すと、= のときに +24 がトータルBOXに入ってしまい、トータルBOXが 96(72+24)になります。画面は −24 に変わっても、トータルBOXの数字は戻りません。そのときは AC を押して(トータルBOXが空になります。メモリーBOXは消えません)、上の段をはじめから入れ直しましょう。
問題2 (15×6−5×6)÷(8×4−4×5)
式:(15×6−5×6)÷(8×4−4×5)(上の段:15×6=90、5×6=30 → 60 下の段:8×4=32、4×5=20 → 12)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+・M−)、下の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 15 × 6 M+ | 90 | 空 |
| 5 × 6 M− | 60 | 空 |
| 8 × 4 = | 60 | 32 |
| 4 × 5 ± = | 60 | 12 |
| MR ÷ GT = | 60 ÷ 12 = 5(答え) | |
割る前のBOX:メモリーBOXが 60(上の段)、トータルBOXが 12(下の段)。MR ÷ GT = で 60 ÷ 12 = 5 です。
まちがえやすいところ:メモリーBOXで引くときは M−、トータルBOXで引くときは ± = です。メモリーBOXの段で「5 × 6 ± M−」と両方押すと、−30 を引くことになって +30 が入り、メモリーBOXが 120 になってしまいます。± はトータルBOXに入れる段だけで使います。
問題3 (32×5−12×5)÷(9×5−7×5)
式:(32×5−12×5)÷(9×5−7×5)(上の段:32×5=160、12×5=60 → 100 下の段:9×5=45、7×5=35 → 10)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+・M−)、上の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 32 × 5 = | 空 | 160 |
| 12 × 5 ± = | 空 | 100 |
| 9 × 5 M+ | 45 | 100 |
| 7 × 5 M− | 10 | 100 |
| GT ÷ MR = | 100 ÷ 10 = 10(答え) | |
割る前のBOX:トータルBOXが 100(上の段)、メモリーBOXが 10(下の段)。GT ÷ MR = で 100 ÷ 10 = 10 です。
まちがえやすいところ:上の段(100)はトータルBOXにあるので、GT が先です。反対に MR ÷ GT = と押すと 10÷100=0.1 になってしまいます。
問題4 (45×4−15×6)÷(12×3−6×4)
式:(45×4−15×6)÷(12×3−6×4)(上の段:45×4=180、15×6=90 → 90 下の段:12×3=36、6×4=24 → 12)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+・M−)、下の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 45 × 4 M+ | 180 | 空 |
| 15 × 6 M− | 90 | 空 |
| 12 × 3 = | 90 | 36 |
| 6 × 4 ± = | 90 | 12 |
| MR ÷ GT = | 90 ÷ 12 = 7.5(答え) | |
割る前のBOX:メモリーBOXが 90(上の段)、トータルBOXが 12(下の段)。MR ÷ GT = で 90 ÷ 12 = 7.5 です。
まちがえやすいところ:答えが 7.5 のように小数になっても、やり方は同じです。かっこを使わずに「45×4−15×6÷12×3−6×4=」と続けて押すと、多くの電卓は左から順に計算するので、966 になってしまいます。上の段と下の段を、別々のBOXに集めるのはこのためです。
問題5 (12×3−8×6)÷(2×4+1×4)
ここからは、答えがマイナスになります。やり方は同じです。
式:(12×3−8×6)÷(2×4+1×4)(上の段:12×3=36、8×6=48 → −12 下の段:2×4=8、1×4=4 → 12)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+)、上の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 12 × 3 = | 空 | 36 |
| 8 × 6 ± = | 空 | −12 |
| 2 × 4 M+ | 8 | −12 |
| 1 × 4 M+ | 12 | −12 |
| GT ÷ MR = | −12 ÷ 12 = −1(答え) | |
割る前のBOX:トータルBOXが −12(上の段)、メモリーBOXが 12(下の段)。GT ÷ MR = で −12 ÷ 12 = −1 です。
まちがえやすいところ:ここから答えがマイナスになります。上の段は 36−48 なので、トータルBOXが −12 になります。マイナスでも、そのまま GT ÷ MR = で割れば、答えは −1 です。電卓の画面では「-1」と、数字の前に短い「-」が出ます。
問題6 (14×5−18×5)÷(3×4−2×2)
式:(14×5−18×5)÷(3×4−2×2)(上の段:14×5=70、18×5=90 → −20 下の段:3×4=12、2×2=4 → 8)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+・M−)、下の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 14 × 5 M+ | 70 | 空 |
| 18 × 5 M− | −20 | 空 |
| 3 × 4 = | −20 | 12 |
| 2 × 2 ± = | −20 | 8 |
| MR ÷ GT = | −20 ÷ 8 = −2.5(答え) | |
割る前のBOX:メモリーBOXが −20(上の段)、トータルBOXが 8(下の段)。MR ÷ GT = で −20 ÷ 8 = −2.5 です。
まちがえやすいところ:メモリーBOXは 70−90 で −20 になります。MR を押すと、メモリーBOXのレモン(70 と −90)が1つにまとまって「−20」になります。そのまま MR ÷ GT = で −20÷8=−2.5 です。
問題7 (2.5×8+1.5×4)÷(0.5×6+0.2×5)
ここからは、小数の式です。やり方は同じです。
式:(2.5×8+1.5×4)÷(0.5×6+0.2×5)(上の段:2.5×8=20、1.5×4=6 → 26 下の段:0.5×6=3、0.2×5=1 → 4)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+)、下の段をトータルBOX(=)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 2.5 × 8 M+ | 20 | 空 |
| 1.5 × 4 M+ | 26 | 空 |
| 0.5 × 6 = | 26 | 3 |
| 0.2 × 5 = | 26 | 4 |
| MR ÷ GT = | 26 ÷ 4 = 6.5(答え) | |
割る前のBOX:メモリーBOXが 26(上の段)、トータルBOXが 4(下の段)。MR ÷ GT = で 26 ÷ 4 = 6.5 です。
まちがえやすいところ:ここから小数の式です。小数点は「.」のボタンで入れます(2.5 は 2 . 5、0.5 は 0 . 5)。この問題は引き算がないので、± はいりません。
問題8 (12.5×4−3.5×6)÷(1.2×5+0.4×10)
式:(12.5×4−3.5×6)÷(1.2×5+0.4×10)(上の段:12.5×4=50、3.5×6=21 → 29 下の段:1.2×5=6、0.4×10=4 → 10)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+)、上の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 12.5 × 4 = | 空 | 50 |
| 3.5 × 6 ± = | 空 | 29 |
| 1.2 × 5 M+ | 6 | 29 |
| 0.4 × 10 M+ | 10 | 29 |
| GT ÷ MR = | 29 ÷ 10 = 2.9(答え) | |
割る前のBOX:トータルBOXが 29(上の段)、メモリーBOXが 10(下の段)。GT ÷ MR = で 29 ÷ 10 = 2.9 です。
まちがえやすいところ:上の段は 50−21=29 です。3.5×6 を「3 . 5 × 6 ± =」で入れると、トータルBOXに −21 のレモンが入ります。割る前に、トータルBOXが 29、メモリーBOXが 10 になっているか見てから GT ÷ MR = を押しましょう。
問題9 (16×5+9×8−7×6)÷(4×5−3×4+3×1)
最後はまとめです。両方の段に3つずつ答えがあります。
式:(16×5+9×8−7×6)÷(4×5−3×4+3×1)(上の段:16×5=80、9×8=72、7×6=42 → 110 下の段:4×5=20、3×4=12、3×1=3 → 11)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは上の段をメモリーBOX(M+・M−)、下の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が GT ÷ MR = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 16 × 5 M+ | 80 | 空 |
| 9 × 8 M+ | 152 | 空 |
| 7 × 6 M− | 110 | 空 |
| 4 × 5 = | 110 | 20 |
| 3 × 4 ± = | 110 | 8 |
| 3 × 1 = | 110 | 11 |
| MR ÷ GT = | 110 ÷ 11 = 10(答え) | |
割る前のBOX:メモリーBOXが 110(上の段)、トータルBOXが 11(下の段)。MR ÷ GT = で 110 ÷ 11 = 10 です。
まちがえやすいところ:下の段の 3×4 だけが「± =」です。± はそのとき1回だけ、画面の数字の+と−を入れかえるボタンなので、次の 3×1 はふつうに「3 × 1 =」で、プラスのまま入ります。
問題10 (25×8−12×6+4×7)÷(7×6−5×4−2×6)
式:(25×8−12×6+4×7)÷(7×6−5×4−2×6)(上の段:25×8=200、12×6=72、4×7=28 → 156 下の段:7×6=42、5×4=20、2×6=12 → 10)
どちらの段をどちらのBOXに入れても正解です。ここでは下の段をメモリーBOX(M+・M−)、上の段をトータルBOX(=、引く答えは ± =)に入れます。反対に入れたときは、最後が MR ÷ GT = になります。
| 押す順番 | メモリーBOXの合計 | トータルBOXの合計 |
|---|---|---|
| 25 × 8 = | 空 | 200 |
| 12 × 6 ± = | 空 | 128 |
| 4 × 7 = | 空 | 156 |
| 7 × 6 M+ | 42 | 156 |
| 5 × 4 M− | 22 | 156 |
| 2 × 6 M− | 10 | 156 |
| GT ÷ MR = | 156 ÷ 10 = 15.6(答え) | |
割る前のBOX:トータルBOXが 156(上の段)、メモリーBOXが 10(下の段)。GT ÷ MR = で 156 ÷ 10 = 15.6 です。
まちがえやすいところ:下の段は引き算が2つあります(5×4 と 2×6 は、どちらも M−)。上の段は 12×6 だけが「± =」です。割る前に、トータルBOXが 156、メモリーBOXが 10 になっているか見てから GT ÷ MR = を押しましょう。
メモリー機能を、もっとくわしく
M+・M−・MR・MC・GT(グランドトータル)の意味や違いは、こちらで説明しています。
- 上級の答えと解き方(メモリーBOXとトータルBOXで割り算)
- 中級の答えと解き方(M+・M−・MR)
- 初級の答えと解き方(M+・MR・GT)
- 簿記の試験で差がつく電卓のメモリー機能|M+・M-・MR・MC・GTの使い方
- 見えるメモリー電卓(使い方の説明つき)
👉 もう一度、難問の練習問題に挑戦する(スマホ版) / パソコン版
👉 10問できたら、BOXを隠した🎓卒業モードに挑戦してみましょう。レモンの動きを見なくても正しく計算できたら、はじめの STEP から難問まで、ぜんぶの練習ができたことになります。練習の一覧はこちら